恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

「牧野君、謝らなくていいって。ずっと前のことじゃないの」
私は、彼の言葉を遮ろうとした。

「俺、あの時のわだかまりを解きたいんだ。ずっと心残りだったから」
彼は、話さなくてもいいという私に構わず、話し出した。

「わだかまり?」

「うん。覚えてる?あの時のこと。
君を車にのせてた時、俺が運転してて、思い切り車をぶつけたの?」

「そうだったね」

駐車場で出合い頭に、いきなり現れた車とぶつかったのだ。

ぶつけた後、彼はすごくショックを受けて、私どころではなくなった。

十分大人になった今なら、彼のこといたわってあげられるけど。

当時は、そんな余裕がなかった。

その後の対応で、その日のでーとの予定は台無しになった。

そのことは仕方なかったんだけど。

牧野君は、事故でパニックになって、うろたえていた。

彼は、気持ちの持って行き場をなくして、車のドアに苛立ちをぶつけたのだ。
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