恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~


葛城さんのシャツの首元から、きれいな鎖骨がチラッと見える。

彼の胸に抱かれれば、安心して温かい気持ちになる。

大丈夫じゃなかな。そんな気がする。

他の男性には感じない、あの体に触れたいという欲望を感じる。

あの胸に抱かれたい。

私は、思い切って彼の胸に飛び込む。

「和泉」

頭を撫でてくれ、良く出来たねと、彼の言葉通りふわっと優しく抱いてくれる。

すんなり受け入れられた。

触れた肌の感じが、自分の肌のようにぴったりと合う。

誰にもこんなふうに感じたことはなかった。


じっとしていると、男性の腕の中にいるという恐怖は消えていく。

こんな逞しい腕の中なら、ずっと抱かれていられる。


彼の背中に腕を回し、ぎゅっと力強く抱きしめる。

「寒いのか?」

「違うの。もっとあなたに近づきたいの」

暖房は十分だった。

ぴったりくっついて、離れたくない。

不思議な気持ちだった。

「向こうに、行こうか?」

「はい」

服を脱がしてくれる彼の指が、ぎこちなく震えている。


こんなに落ち着いて見える人が、緊張してるなんて。

「ごめん、寝室は寒くて手がかじかんでる」

私は、彼の手を握ってそっとキスをする。


「今夜、葛城さんのものにして下さい」


「ん、和泉……愛してる」

「あの……私、それほど」

「分かってるから、俺に任せて」
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