恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
さあここにおいでって、彼は、両手を広げて私を迎え入れようとしてくれる。
上着を脱いでネクタイを緩め、私においでと言ってくれる。
「和泉、君から近づいて。俺の方からは何もしないから」
彼の余裕のある表情に、優しさを感じる。
「葛城さん……」一歩だけ近寄った。
「君の問題っていうのは、男が苦手だってことだろう?
待ってるから、君のペースでいい。
ゆっくり近づいて」
男性らしい身体って、力を連想させる。
だから、近づくのが怖かった。
いつ、力づくで押さえつけられるのか、わからない。
突然、怖いと思って逃げようとしても、相手は自由にしてくれない。
力でいうことを聞かせようとする。
そういうところが苦手だった。
でも、この人は力で押さえつけるだけの人とは違う。
心から、信頼できる人。