恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
実は、うちの会社のセキュリティーシステムって、結構たいしたことないんだよね。
どこかの部署でそういう意見があった。
経理部的には懸念っていうだけでは、お金は出せないっていう事で却下になったけど。
なで肩課長に一言、言っておかなければ。
エレベーターの中ででも、危険な目にあうことがある。
危険って……
今、このエレベーターの中で、不審者と対面してる可能性もゼロではない。
不審者。この人誰?
なんで自社ビルに知らない人がいるの?
この人は、悪い人だろうか?
そんなこと、分からない。
急に胃のあたりがムカムカしてくる。
震えが止まらず、自分が恐怖で怯えていると気が付いた。
ん?
何か聞こえてきた。
人の足音だ。ガチャガチャと金属の触れる音がする。
この時間だと、警備員さんだ。
「誰かいますか」って警備員さんの声が聞こえてきた。
お願い、助けて。
今なら助けてもらえる。
どうしたらいいのか考えるより、身体が勝手に動いた。