恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「だったら、正式に招かれた客じゃないか。楽しんでいって。また、あとでね」
また別の人のところに行ってしまった。
坂下さんが去って行ったあと、真梨香さんがケーキを持って帰って来た。
「彼が、この部屋の持ち主よ。ちなみに年は私たちと同じ。
すごい資産家よ。自分でも稼いでるけど。京佑なんかよりいいんじゃない。彼なんかどう?」
「どうって。別世界の人っ見たいですけど」
「いい男でしょう?背も高いし、顔もまあまあ。どう、乗り換える気ない?」
真梨香さんが、何を考えてるのか分かった気がした。
うんざりして料理の方に向かおうとすると、真梨香さんが私の腕を取って引き留めた。
私は、起き掛けにトーストとコーヒーを飲んだだけで何も口にしていない。
お腹が減っていた。
「何よ。いい?あなたは、京佑しか見てないのよ。
世の中、居るところには条件のいい男がいるのよ。
彼にこだわらず、もっといい男がいるってこと、思い知るべきだわ」
イライラもピークになった。
「そのために、こんな回りくどいこと、したんですか?」
「だって、京佑ったら、なかなかあなたの事あきらめないんだもの」
「だから、私がお金に目がくらんで、別の男性に乗り換えないかって考えたの?」
「間違ってないわよ。たくさんの中から一人を選んだ方が、いいに決まってるもの」
「あのね。そうするのが正しいと思うなら、あなたが実践すればいいでしょう?
私に押し付けないで」