恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
坂下さんに断って、帰ろうかな。
「帰るつもりかい?」
きょろきょろしているところを坂下さんに捕まった。
センサーでもついているのだろうかというくらい、すぐに近寄ってきた。
「ええ。私がここにいても、仕方がないし」
「君はここにいるのが、みんな真梨香の仲間だとでも思ってる?」
「違うんですか?」
「どうかな」彼が持ってきてくれた、シャンパンを手に取った。
料理は近くのテーブルに置いてくれる。よく気が付く人だ。
「すみません。せっかくのパーティーなのに」
真梨香さんの誕生日だというのに、彼女と言い争うなんて。
友人という立場なら、いい気分じゃにだろうと心配した。
「さ、どうかね。真梨香と派手にやりあってたこと、面白いと思ってる連中もいるよ」
「みんな、彼女の友人じゃないんですか?」
「どうかな。知り合いではあるけど。
みんな真梨香には手を焼いているからね。
君のような人に、はっきりいってもらった方がありがたいって思ってる人間もいる。
ここにいる人間は、叱る役より、慰め役の方が得意だからね」
見た目も中身も育ちのいい、お坊ちゃまそのもの。
有名ブランドのポスターから抜け出してきたような男性。
品の良さと何をするにも余裕がある。