恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

「和泉おいで」

「はい」

言うとおりに一歩前に出た。

いきなり視界が遮られて、何かにふわっと包まれた。

あっという間に彼の腕の中だった。

「お休み」彼が頭のてっぺんにキスをした。

私が顔を上げると、彼と目が合った。

長い指が唇に触れる。

「早く、ここにキスしたい。でも、今日は止めておくね」

私は……

たくさん人がいるけど。

周りの雑踏って耳に入らないので。

してくれてもいいですと思ってましたけど。

でも、多分、体がついて行かないんだろうなと思う。



熱っぽい目。

いつまでも耳に残る彼の声。

なんて心地いいんだろう。

彼に包まれると、何もかもが心地よい。
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