恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
うげ。

彼が私の肩に、全体重をかけてのしかかって来たので、私はつぶされそうになった。

怒りを露わにしている佐野君は、私の肩に置く手に力をこめる。

私の体が数センチ下に沈んだ。

「だ、ダメです。そんなことされても、例外は認められません」

佐野君の手がすっと下がって来た。



私の二の腕に伸びて、ぎゅっとつかむ。

「例外だって?お前、本気で言ってんの?」

二の腕をつかまれ、耳元でささやかれる。

昨日といい、今日といい、男性に何度も耳打ちされるなんて。どうなってるんだ。

これでも佐野君は、職場で大きな声を出せないから、声を落としてるけど。


佐野君にこれをやられてキュンと来たって、誰か言ってたっけ?

どうやったら、きゅんと来るのよ?

とんでもない。

もう一度どこかで聞いたら、反論してあげる。

彼のどすのきいた声なんて、いくら近くで聞いたって、全然よくないって。

「おい、何か言えよ」
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