恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
真梨香さん、葛城さんに何んか言われたのかな。
まさか、新しく彼女が出来たとか。別れて欲しいとか。
恋人がいるっていきなり言われて、驚いてるみたい。
葛城さんが何か話すと、悲しそうな顔してる。
私は話が聞こえないように、二人から少し離れる。
目を潤ませて可哀そう。
こんなに完璧な人でも、うまくいかないって事あるんだ。
「京佑……ごめん。頭が混乱して」
葛城さんの方に寄りかかった。
彼は、彼女に動じることなく一歩も動かずに平然としている。
美人が、こめかみを押さえてしなだれかかって来たら、普通の男はひとたまりもないだろうに。
真梨香さん、ほろっと涙が落ちそうになって目をハンカチで拭う。
「真梨香……」
葛城さんは、彼女に手を貸さず、腕を組んだままでいる。
「あの……私、邪魔ですよね。引っ込んだ方が」
私は、その場にいるのが、いたたまれなくなった。
「和泉、ちょっと待って。俺も行くから」
彼が言った。