恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「京佑、本当にこの人なの?何かの間違いじゃないの?」
はあ、それ、私の事ですか?
「君には関係ない」
葛城さん、むっとして答える。
「ありえないでしょう?なんで私じゃないの?」
真梨香さんは、私の方をきっと睨みつける。
泣き脅しがきかないと見えて、作戦を変えたようだ。
「俺の好みを、とやかく言われる理由はない」
すみません。私のせいで、とやかく言われてたんだ。
でも、この私が好みって。
お、俺の好みは、私ですか?
信じがたい。
ちょっとうれしいけど。
いいや、本当じゃないでしょう。談でしょう……
真梨香さんがこっちを睨みながら言う。
「それにしても、酷すぎる。
これじゃあ、どう考えても、納得できないじゃないの」
う~ん。酷すぎる。
酷すぎるか……
そこまで酷いかなあ。
真梨香さん、気になって、私のこと見に来たんだ。
彼が選んだっていう、新しい彼女のこと見に来たんだ。
それで、私のこと間近で見て、酷いっていいに来たのか。
なるほど。そういう事か。
納得。
世間一般には、そこまで私の顔って酷いとは思ってないけど。
いいえ、世間様は、本当の事を言ってくれない。
私って、そんなに酷いかな?
変な匂いしてない?不安になる。
思わず手首の匂いを嗅いでしまった。
真梨香さん、まだ納得できない。
それは、そうだ。
真梨香さんより私がいいなんて人、自分が生きている間にお目にかかれるなんて思えないもの。