恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
もう、葛城さんが何か企んだって関係あるものか。
「婚約者がいるなんて。いきなり聞かされて、びっくりしましたけど。
それはお二人の問題で、私が口を挟むことではありません」」
葛城さんがこっちを見た。
つられて真梨香さんも私を見る。
「あの……私、仕事がありますから、行ってもいいですか?」
「和泉、ちょっと待て」
葛城さん、慌てて私を止めた。
真梨香さんが微笑みながら、私に顔を向けた。
「和泉ちゃんていうのね。
私たちってそんなに似合ってる?
こうしていると、私たち、お似合いのカップルみたいに見えるかな?」
葛城さんにすっと近寄って、彼の腕を取る。
私は、二人に向けて微笑んだ。
そして、はっきり言った。
「本当に素敵です。お雛様のお殿さまと、お姫さまみたいですよ」
真梨香さんは嬉しそうにニコニコしてる。
葛城さんの方は、どんどん機嫌が悪くなる。
とうとう仏頂面で、私のこと睨んできた。
彼は、彼女の腕をさりげなく払った。
「和泉、行こう」
「それなら、和泉ちゃんは、王女様ってとこね」
真梨香さんが私を見て言う。
「そんなんじゃないですよ、私」
そんな事で持ち上げられて、喜べるほど私は単純な人間じゃない。
葛城さんが私の近くに来て、耳元で言う。
「和泉、どうしても話がある。
一緒に来て」
しびれを切らして葛城さんが遮って来た。