雨を待ちわびて
あ、…これは。…これは。
眠った事を確認して、下りようと思っていたのに。なんて事だ、ぐっすり眠ってしまった。
…眠り慣れている俺の布団だもんな。疲れていたし、仕方ないか。
という事は守田さんも眠れたという事か。
それにしても…。これではまるで…。
俺の上に身体を乗せるように抱き着いている守田さんの腕は、俺のシャツの中にあった。
つまり、直(じか)に俺に触れて抱いているという事。
…もう何だか、他人の生活振りというか…こうやって寝てるのかと、否が応でも想像してしまう。
参るな…。出来ればもう離れたい。見なかった事にしたい。
ゆっくり離れて起きようとした。
少しどかすと、すぐ元に戻る。
…そんなにしっかり抱き着かないで貰いたい…。ん゙ー、いつもどうやって、抜け出しているのだろう。
…あ。……そうだよ。起きられない程、眠っているという事だ。
…下衆な想像だな。もっと下品な想像を続ける。
悪い夢を見ないように…、シしている、そして結果肉体は疲れる。…疲れてよく眠れるように、シている。
だから、易々と起こさずに抜け出す事が出来る。て訳だ。
…。
はぁ。何もしていないのに疲れた気分だ…。想像が濃すぎた。何とか抜け出した。
…よし。
珈琲を飲み、…メールした。
【連絡が遅くなりました。守田さんは、うちでお預かりしています。久遠】
返事は多分来るだろう。
ブーブー。
【ご迷惑をお掛けしたようで、すみません。ご迷惑ついでに、本人が戻りたいという迄お願いします。仕事中につき、電話できず、取り急ぎ、失礼します。片霧】
…守田さんを説得しないといけないか…。
究極、俺が迷惑だと言えば帰り易いか…。