ALONE
万事休す。



恐らく今これ以上状況が好転することは望めない。



いくら若いからと言っても無謀なギャンブルはそうそうするものじゃない。



シュウジは言った。


『わかった。

今日は引き上げるが…

また明日来させて貰うわ。

俺等は諦めへんで。』


アケミは笑う。


『お客様としてなら歓迎するわ♪』



そして俺達は店を後にした。


アケミという女に


言い表しようのない敗北感を抱いたまま…。









帰り道






『マジなんやねんあの女!!ごっつむかつくわ!!』


シュウジは駅へ向かう途中の歩道で人目をはばからずそう叫んだ。



『まぁ…でも間違いなくあれが俺等の探してたアケミだよな。』



シュウジは俺がそう言うと冷静さを取り戻す。
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