ALONE
どれくらいお互い睨み合っただろうか。





言葉は発さずとも





これから何が起こるかはお互い理解していた。






牽制しあう俺達。






その時






頭上の照明の明かりが一瞬弱まり





また元の明るさに戻った。





普段なら気にもならなかっただろう。







しかしその一瞬の状況の変化が








今思えばゴングだった。







二人の間で何かの力が働く。






まずシュウジが動いた。







両腕の力だけで素早く椅子から体を持ち上げると






右足を俺の顔面へ水平に叩きつけてくる。





その瞬間俺は椅子の背もたれに勢いよく自分で背中をぶつけ




シュウジの蹴りを顔スレスレにかわしながら椅子ごと後ろに倒れ込む。




素早く俺は立ち上がり






自分と一緒に倒れた椅子の背もたれ部分を掴み






シュウジに目いっぱい投げ付けた。






シュウジも応戦して同じように椅子を投げる。





空中でお互いの椅子はぶつかり合い大破。




バラバラと落ちる木くずを間にお互い睨み合う。







終わりかって?








そんなわけはない。








ラウンジ1はイーブン。










さぁ





ラウンド2…






開始。
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