秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

やっぱりアヤシイ声が出てしまう。


「ほら、今日のところはここまでにしてやる」


彼はそう言いながら下りてくれたけど、私はぐったりとしたまま起き上がれない。


「どうしてこんなに詳しいんですか?」

「社長が腰を悪くしたとき、勉強したんだ」

「すごいですね……」


と言いつつ、乱れた呼吸を整えるので精いっぱいだった。


「体、ポカポカしてこないか?」

「そういえば……」


やっとのことで起き上がると、さっきまで冷えていた足先が温かいのに気がついた。


「血行がよくなったみたいです」

「これからお前を癒すのは俺の仕事だ」


これからって……こんなに痛いことをいつもやるつもり?
固まって言葉を失くしていると……。


「心配するな。悪いから痛いんだ。よくなってくればこれほど痛くない」
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