秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
「悠里、先入れ」
「いえっ! どうぞ」
先に入るなんて身の危険を感じる。
素知らぬ顔をして入ってこられたら困る。
彼が風呂に行ってしまうと、どうやって帰ってもらおうか必死に考える。
ても、なにも思い浮かばない。
あぁっ、いっそのこと、私が家出する?
そんなバカなことを考えているうちに、彼は出てきてしまった。
「冷めるから入れ」
「あはは。そうします」
思わず目が泳いだのは、彼が上半身裸だったから。
なんなの?この自然体すぎる感じは。
身の危険を感じ、浴室に鍵をかけ数分で上がると、彼は驚いていた。
でも……。
「ほら、座れ。髪を乾かしてやる」
結局帰ってもらう術をなにも思いつかない。
「自分でやりますから。そんなことで上司の手を借りるわけには……」
「ここに上司などいない。男と女がいるだけだ」