秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
上司と部下作戦はあえなく失敗した。
会社モードになれば、ベタベタしてこないかもしれないなんて、淡い期待を抱いていたのに。
「悠里、肌きれいだな」
すぐに腕をつかまれ捕獲された私は、また髪を乾かしてもらうことになったらしい。
「見ないでください」
スッピンなんだから。
「いいじゃないか。褒めてるんだぞ?」
会社のときとは違う優しい声。
本当に彼氏ができたみたいで、勝手に心臓が暴走を始める。でも……。
「伊吹さん、やっぱりシングルベッドにふたりは無理ですよ」
「大丈夫だ。昨日は眠れただろ」
「でも、肩凝りますし」
「それはお前が俺を警戒して、全身に力を入れっぱなしだからだ」
あれ、バレてる……。