秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

上司と部下作戦はあえなく失敗した。

会社モードになれば、ベタベタしてこないかもしれないなんて、淡い期待を抱いていたのに。


「悠里、肌きれいだな」


すぐに腕をつかまれ捕獲された私は、また髪を乾かしてもらうことになったらしい。


「見ないでください」


スッピンなんだから。


「いいじゃないか。褒めてるんだぞ?」


会社のときとは違う優しい声。
本当に彼氏ができたみたいで、勝手に心臓が暴走を始める。でも……。


「伊吹さん、やっぱりシングルベッドにふたりは無理ですよ」

「大丈夫だ。昨日は眠れただろ」

「でも、肩凝りますし」

「それはお前が俺を警戒して、全身に力を入れっぱなしだからだ」


あれ、バレてる……。
< 109 / 370 >

この作品をシェア

pagetop