秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「やっぱり一緒は緊張するので、あの、明日またお越しいただくというのは……」


明日のデートを断れないのだとしたら、今日は平和に眠らせて。


「俺は緊張しないから大丈夫だ」


私がするの! 
そう思い言い返そうとすると……。


「悠里がそばにいると、ぐっすり眠れるんだ」

「えっ?」

「なぁ、俺に安眠をくれよ」


その言い方はずるい。
いつもはあんなに威圧してくるくせして、突然甘えたりして。

不覚にも、胸が疼いてしまった。


とうとう彼に捕まり、昨日と同じように抱きしめられながらベッドに横になった。


「悠里、いい匂いがする」

「シャンプーの匂いですよ」


私のシャンプーを使った彼も同じなのに。


「やっぱり、こんなのまずいです」


付き合っていないのに、抱き合って眠るなんて普通じゃない。
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