秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
それがいい。
元彼とあんなことになって、それから食品以外の買い物には出かけなくなった。
洋服やインテリアに至るまで、全部ネットで済ませてきた。
それは、街中に出ると目に入るカップルを見るのが辛かったからだ。
元彼と奈津のことなんて忘れたつもりだったのに、ずっと私の心の片隅にい続けて、じわじわ苦しめられてきたのかもしれない。
「それじゃあ、とにかく寝るぞ。目を閉じろ」
男の人に抱きしめられているなんて、緊張以外の何物でもないけれど、とっても温かい。
彼は『悠里がそばにいると、ぐっすり眠れるんだ』なんて言っていたけど、あながち嘘ではないのかもしれない。
結局目を閉じるとすぐに眠ってしまった。