秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

そして、プライベートも。


「それじゃ、今日もよろしく」

「よろしくお願いします」


聡さんが伊吹さんのことを褒めてくれてうれしかった。


「広瀬」


伊吹さんは得意先から戻ってくると、早速、険しい顔。


「はいっ!」

「聡さんから直接電話があったぞ? お前が気がついてすべきだろ」


えぇっ! ちっとも知らなかった。


「すみません……。なんの件でしょうか?」

「明後日の会議の資料の件だ」


その資料は伊吹さんが作成し、私が聡さんに届けたものだ。


「書類は渡しっぱなしではダメだ。あとできちんと不備はないか、質問はないか確認しに行け」

「はい」


何度も言われていたことなのに、聡さんがそんなに早く目を通すなんて予想外だったから出遅れてしまった。
でも、聡さんが仕事の早い人だということを念頭に置いておくべきだったと思う。
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