秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「すみませんでした」


他の秘書はここまで厳しくない。

だけど、伊吹さんが私を一人前にしようとしてくれているのだとわかっているから、ついていける。
多少、腹が立つこともあるけれど。


「明日の手土産は?」

「はい。用意しました」


明日はいよいよ宮城不動産に向かう。
常務の好きな抹茶プリンを用意した。


「そうか。頼んだぞ」

「はい」


私を見つめる彼の目が、一瞬優しく感じたのは気のせいだろうか。


月曜はいつも電話が多い。
その対応をしているとあっという間に一日が過ぎていった。


そして火曜。
朝出勤するとすぐに簡単に掃除をしてコーヒーを淹れる。

すると伊吹さんも出勤してきた。


「おはようございます」

「おはよう」


彼は私の姿をチラッと見てから、他の秘書と話を始める。
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