秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
「残念ですね。こんなにいい女を逃して。まぁ、あなたにはもったいないですが」
伊吹さん?
紳を挑発するような伊吹さんの言葉に驚き、なにも言えない。
「悠里、お前……」
紳が驚きを隠せないといった顔をして私に視線を向ける。
すると……。
「私の大切な女を呼び捨てされては、不愉快なんですが」
伊吹さんがそう言うと、紳は「すみません」と素直に謝った。
これで終わるかと思いきや……。
「あなたの前では、こんな女の顔、しなかったでしょう?」
伊吹さんがそう言いながら私の顎に手を掛ける。
ドクンドクンと激しく暴れはじめた心臓が、私の体を真っ赤に染める。
「悠里は私が幸せにします。どうかご心配なく」