秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

聡さんは自分で率先して動き、現場を知っていくタイプ。
だからまたこうした機会を設けよう。


「常務、あの……これ」


私がカフリンクスを差し出すと、常務の顔が一瞬にして笑顔に変わる。


「広瀬くんが見つけてくれたのか?」

「はい。喫煙室にございました」

「あぁ、それは……本当にありがとう」


常務が喜んでいる姿を見て、聡さんも微笑んでいる。


「本当に君は優秀な秘書だった。返していただきたいくらいですよ」

「残念ながら、お返しできません。彼女は私の右腕ですから」


『右腕』なんてとんでもないけど、常務と聡さんの会話を聞きながら、もっともっと頑張ろうと思う。

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