秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

キスをされそうになって慌てたけれど、彼が助けてくれなければ、ただのほこりにまみれた秘書だった。


「なんだかすっきりしました。もう前を向いて生きていけそうです」


私はあなたに裏切られたけど、不幸じゃない。
あなたと別れたからこそ、こんなに幸せになれたって、見せつけられた気がする。

心が狭いかもしれない。
でもあれだけのことをされたのだから、許してほしい。


「彼氏のフリまでしていただいて、本当に……」

「フリをしたつもりはない」

「えっ?」


どういう、こと?
彼は私に歩み寄ると、腕を強く引き、私を抱き寄せる。


「俺の女に、なれ」


心臓がこれまでになく激しく暴れはじめる。
『すぐに惚れさせる』と彼は言ったけど、あれは本気だったのかもしれない。
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