秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
彼に告白されてから、彼のことしか見えなくなっている。
そりゃあ、今でも仕事中は怖い上司には変わりないけど、その仮面の裏側に隠された優しさも、他人を気遣う余裕も、私の心をとらえて離さない。
宮城コーポレーションに来てから、彼は私の理想の秘書だった。
あんなふうに社長に信頼される秘書になりたいと、いつも思っていた。
まさか、そんな人に好きになってもらえるなんて、驚きとしか言いようがないけど……。
「私……」
緊張しすぎて喉がカラカラ。
口を開いたものの、なんと言ったらいいのかわからなくて、続かない。
「返事は簡潔にわかりやすくが鉄則だ」
彼は仕事のとき、いつもそう言っている。
間違ったとらえ方をされないように、簡潔な答えがベストだと。
でも、これは仕事じゃない。