秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「悠里」


突然声のトーンを下げ、私の名を口にした彼は、私の手を引き再び腕の中に閉じ込める。


「お前は必ずイエスと言う」


まるで洗脳するかのようにそう囁いた彼は、私の背中に回す手に力を込めた。
かなり強引な言葉だけれど、その通りになってしまうような気がしなくもない。

今は展開が早すぎて戸惑いの方が大きいけれど、決して彼のことが嫌いなわけではないからだ。


「こうしても抵抗しないしな」

「そ、それは……」


慌てて離れると、彼はクスッと笑う。

抵抗なんてできない。
彼に抱きしめられるのは、気持ちがいい。


「仕方ない。飯、食うか」

「あっ、はい」


彼は私が激しく動揺しているのを見てニヤリと笑うと、平然とした顔をして「腹減った」とキッチンに向かう。


「あっ、座っててください。私やりますから」
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