秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

皿を運ぼうとしている彼を慌てて制すると、「今は仕事中じゃない」と彼が言うから、素直に手伝ってもらうことにした。


「こんな卵焼き初めてだ」


たいしたものを用意できたわけじゃないのに、彼はパクパクと口に運ぶ。


「この白菜も、なかなかいける」


仕事では叱られる比率の方が高いからなんとなく戸惑ってしまうけど、彼の緩んだ表情を見ていると、私まで心が穏やかになる。


「よかった。またなにか作りますね」

「うん。悠里の作る飯は、野菜がとれて、体によさそうだ」

「だって、伊吹さんの心配は私の仕事ですから」



私がそう言うと、彼は箸を止め、じっと私を見つめる。
あれ、なんか変なこと、言っちゃった?


「お前、俺を煽ってる?」

「あ、煽って?」


どうしてそうなる?
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