秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
目を見開いて彼を見つめていると、テーブルの向こうの彼が手を伸ばしてきて私の頬に触れ、目を細める。
なに、この色気。
予想外の展開のオンパレードに、口をあんぐり開けていると、「あんまりかわいいこと、言うなよ」と照れた顔を見せる。
それを聞いた私も、急に恥ずかしくなって、俯いた。
食事が済んでしまうと、彼は泊まる気満々で、私が洗い物をしているうちにバスタブに湯を張っている。
「でも、明日は仕事ですし、お帰りになった方が……」
皿の泡を洗い流しながらそう言うと、彼は私をうしろから抱き寄せる。
「悠里は一緒にいたくないのか?」
「いえ、そういう訳じゃ……」
彼の告白を断ったとはいえ、私も本当は一緒にいたい。
いたいけど、なんというか心の準備が……。
どんどん甘くなる彼を前にして、すぐに『イエス』と言い直してしまうんじゃないかとさえ思う。