秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「悠里が俺の心配をしてくれるなら、俺も夜の仕事がある」


『夜の仕事』って!!
ほら、肉食男子と一緒にいると、そういう展開になるでしょう?

私、今、顔が真っ赤になっている自信がある。


「なに勘違いしてるんだ。マッサージだ」

「あ……」


恥ずかしすぎる。
完全にアレのことだと思ってた。

着替えがないと思っていたのに、彼は一式を持っていた。
突然の出張に備えて、”お泊りセット”を会社に置いてあり、どうやらそれを持ってきたらしい。

彼を先に風呂に追い立てると、ベッドに座って呆然とする。

どうしよう。この急展開。
マッサージだけで、済む?


やがて浴室のドアが開く音がして、彼が出てきた。


「お先。入ってこいよ」

「は、はい」


妙な緊張が解けないまま立ち上がると、彼に腕を引かれて驚いた。
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