秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

突然甘えた声を出す彼はずるい。
ビシッと私を叱る彼とのギャップに、心が揺らぐ。


「あのっ、ダメ、じゃないんですけど……」

「なら、決定だ」


あれ……。
『まだ付き合っているわけじゃないですし』とやんわり断ろうと思ったのに、言わせてもらえない。

あぁっ、返事はイエスかノーしかないんだった。
『ダメです』って言わなくちゃいけなかった……。


「今日は寝るか」


彼は一緒に住むことが決定して実に満足そうだ。
どうしよう、今更断れない……。

彼は表情を緩めリラックスしているように見えるけれど、私はこの先が心配でたまらない。


それでも、まだ彼氏でもないのに、もう伊吹さんなしでは眠れない気すらしてきたのは、彼の策略にはまっているのだろうか。


狭いベッドにふたりで無理矢理横たわると、疲れていたのもあって、私はすぐに眠りについてしまった。


「悠里。……悠里」

「ん?」
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