秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
でも、落ち込んでいる暇があったら、少しでも努力しなくちゃ。
慌てて顔を洗い着替えを済ませると、私も会社に向かった。
「おはようございます」
秘書室に着いたのは八時すぎ。
伊吹さんはいると思ったのに、姿がない。
だけど椅子に無造作にコートが掛けられていて、出勤していることは確認できた。
なにをしたらいいんだろう。
彼の言う通り、役に立ちそうにない。
「聡さん?」
もしかして聡さんのところかも。
将来は社長の椅子に座る聡さんには、最近、社長の代わりに仕事をしてもらうこともある。
社長の抜けた穴を埋めるのは、もちろん副社長にもやってもらう。
でも、将来のことを考えると聡さんが適任だ。
しかも、まだ若いこともあって、すこぶるフットワークがいい。