秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

そんなに心配なのに『悠里ならできる』って励ましてくれたんだ……。


「あの人、仕事ができすぎて近寄りがたい雰囲気だけど、ホントはすごく優しいんだよね」

「はい」


私は大きくうなずいた。

会社では怖いのひと言。
でも、その厳しさの裏にある優しさを、私も知っている。


「優良オススメ物件だよ?」

「物件、ですか?」

「あはは。なんでもない。それじゃ、出陣しますか」


聡さんがなにを言っているのかわからなかったけど、おにぎりを食べ終わるともう一度気合を入れ直した。


商社での面会は、主に不動産部門の建築資材についての話し合いになった。

この商社の社長とは、宮城社長が平社員として宮城グループに入った頃からの付き合いらしく、こうして時々面談をしながら、よい関係を築いているのだとか。

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