秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
「お疲れさま」
そのとき、聡さんが秘書室にやって来た。
「すみません。ご用があれば呼んでいただければ」
すぐに伊吹さんが謝ったけれど、聡さんは野菜ジュースに視線を送る。
「いや、親父の体調どうかと思って」
「お元気にされています。もうすっかりいいようです」
「そっか。よかったよ。それにしても……すごい色だね」
聡さんが伊吹さんと同じことを口にするから思わず吹き出してしまった。
「広瀬が飲めと言うんです」
「へぇ、広瀬さんが」
ニッコリ笑った聡さんは、「大切な人の体調は気になるよねぇ」とつぶやくから、私も伊吹さんも目を見開いた。
「俺も奥さんの愛妻弁当食べてくるよ。高畑さん、ちゃんと飲まないとダメだよ」
「……はい」