秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
ジュースを飲んだ彼は、すぐに秘書室を出ていった。
弁当を食べているはずの聡さんと、次の打ち合わせだ。
それから私は、会食のセッティングや会議の資料集めに走り回って、その日の業務を終えた。
「お疲れさまです」
聡さんの接待に同行するはずだった伊吹さんが帰ってきた。
「お疲れ」
「あの……接待は?」
「あぁ、聡さんが今日の相手は気心の知れた仲だから帰っていいと。昔からの友人みたいだな」
たしか、今度不動産が手掛けるホテルの次期社長との会食だったはず。
「少し疲れた。今日は早めに帰る」
「わかりました」
社長が休んでから、彼はノンストップで走り回ってきた。
疲れていて当然だ。
とはいえ、他の秘書とコンタクトを取り、重役の業務がうまく回っているかの確認も怠ることはない。