秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
彼はその確認とフォローを済ませ、バッグを持って立ち上がった。
「広瀬、明日のスケジュールだ」
「はい」
「それじゃあ、お先に」
「お疲れさまでした」
彼がこうして私より先に帰ることは珍しい。
彼にグイグイ迫られることに動揺しているくせして、ふたりで会えないのだと思うと気持ちが沈む。
紳のこともあり、モヤモヤした気持ちを隠し切れない。
でも……。
「あっ……」
スケジュールの一番下に貼ってある付箋に気がつき、思わず声を上げてしまった。
【早く仕事を済ませろ。待ってる】
その言葉の隣に手書きの小さな地図がある。
近所にある小さな公園のようだ。
ここにいるということだろうか。
その後、明日必要な書類をまとめると、すぐに会社を飛び出した。