秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「私……未だ伊吹さんが私のことなんて好きなってくださったのが不思議でたまりません。でも、伊吹さんと一緒にいて、もっともっと伊吹さんのことを知りたいと思ったし、心配したいと思いました」


好き、ということがどんな状態を指すのかわからないけれど、伊吹さんは確実に私の大切な人。
他の人では彼の代わりはできない。


「少しも不思議じゃない。お前ほど余裕がなくて、必死に走っているヤツは他には知らない」


えっと……。
余裕がないのは認めるけど、どうしてそこから好きにつながるんだろう。


「大人になると、なかなかそんなことはできなくなる。ずっと先の成功を見据えて損得勘定で動いたり、時にはそのために嘘もつく。でも悠里は、そのときの勝負だ。悠里は、今を真剣に生きて、結果としてそれが将来につながる」
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