秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
結局そのまま押し切られ、私だけシャンパンを飲むことになった。
「あの、こんなに素敵なお店……」
大きな窓の外には、夜空に散らばる星が降ってきそうなほど美しく見え、眼下には街のネオンが広がり、圧巻だ。
「聡さんがここを好んで使うから、俺も何度か足を運んだことがある。プライベートで来たのは悠里とが初めてだ」
「ありがとうございます。でも、個室なんて……」
「ふたりきりになりたかった」
彼が私を真っ直ぐに見つめてそう言うから、思わず俯いてしまった。
「来週の誕生日、接待で一緒にいられない。だから少し早いけど、誕生祝だ」
「伊吹さん……」
私の誕生日を、気にしていてくれたんだ。
スケジュールのチェックをしたとき、誕生日当日は社長の接待が入っていることに気がついていて、ホントはちょっと残念に思ってた。