秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「悠里、酔ってる?」

「そんなこと、ないです」


体が熱を帯びてきてちょっと気分がいいけれど、酔ったと言うほどではないはず。


「でも、瞳が潤んでる」

「そう、ですか?」


そんな自覚はないんだけど……。


「誘われてるみたいだ」


彼があまりに真剣な目で私を見つめるから、心臓からドクドクと流れ出した血液がお酒のせいで熱くなった体をますます火照らせる。

なにも言えずに俯くと、ウエイターがケーキを持って入ってきた。
しかもそのケーキが、大きなホールのケーキだったから、目を見開いた。


「本日はおめでとうございます」

「ありがとう、ございます」

「やっぱり誕生日は、これじゃないと」

「ありがとうございます、伊吹さん」
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