秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
彼は私を足の間に座らせ、ドライヤーで当たり前のように私の髪を乾かし始める。
温風と共に時々触れる彼の手にドキッとしてしまって、落ち着かない。
「聡さんが……」
すると彼は突然聡さんの話を始めた。
「どうかしたんですか?」
仕事の話だろうか。
「うん。どんどんきれいになる女は早く仕留めておかないと、他人のものになっちまうぞって」
「えっ!」
それってまさか……。
「悠里のことだろうな。どうやら俺が悠里のことを好きだって気がついてる。あの人の観察眼には参る」
私は伊吹さんの気持ちに、まったく気がつかなかったのに?
でも……。
「あっ!」
「どうした?」
「そういえば聡さんに言われたんです。伊吹さんが優良オススメ物件だとか、私の誕生日をお話しした後に、伊吹さんからなにも言われないかとか……」