秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
高畑さんは聡さんを高く評価している。
「失礼します。先ほどのヨクイ堂社長との面会で、大口の注文をいただいていらっしゃいました」
お茶を出しながらそう付け足すと、「そうか」と社長は目を細める。
聞けばこの親子、一時はとても仲が悪く心を通わせることもなかったようだ。
でも、本当は自慢の息子なのだろう。
「それじゃあ、聡に」
「はい。お伝えしておきます」
高畑さんと一緒に秘書室に戻ると「いいフォローだった」と褒められて、思わず頬が緩む。
私たち秘書は、役員たちの体調管理も大きな仕事。
高畑さんが社長の仕事を減らしたいのだろうと察して勝手に口走ったけれど、それが功を奏したらしい。
「ありがとうございます」
「だが、あれはなんだ?」
「あっ!」