秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

彼女の言う通り、ちょっと違うタイプとも遊んでみたかった、ということ?

さっき聡さんに『大丈夫』と言ってもらえたばかりなのに、途端に自信がなくなってしまった。
紳のときと同じように、また私は捨てられる……。


気がつくと、ボストンバッグに荷物を詰めはじめていた。

数日分の着替えと日用品でパンパンになったバッグを持って、部屋を飛び出す。
郵便受けに鍵を返すのも忘れずに。


玄関のプリザーブドフラワーを見てしまったからか、余計に胸が痛んだ。

伊吹さんと新しく一歩を踏み出して進んでいけるものだとばかり思っていたのに。

勝手に涙が溢れてきて、街のネオンがぼやけてしまう。


どうしよう……。
もうあの部屋は解約してしまった。
行くところがない。
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