秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

仕方なく近くのビジネスホテルに片っ端から電話をして、やっとひと部屋見つけることができた。


チェックインを済ませると、ホッとしてまた涙が溢れてくる。

するとそのとき、バッグの中のスマホが震えているのに気がついて取り出すと、伊吹さんからの電話だった。
だけど、出ることなんてできない。

梶さんと、『泊めて』なんて簡単に言える間柄なのは間違いない。
私はその現実を受け止めきれないでいた。


電話が切れてしまうと、彼からの電話の着信履歴やメッセージがずらっと並んでいることに気がついた。


【悠里、どこにいる?】から始まったメッセージ。
でも、途中で私が出ていったのだと気がついたらしい。


【どうして鍵が置いてある? どこにいる?】

【頼むから返信してくれ】
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