秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
それらのメッセージをすべて読んだ後、スマホの電源を落とした。
私は、大人じゃないの。
別の女の影があっても平気な顔をできるほど大人じゃ……。
彼が抱きしめてくれない夜は、こんなに寂しかっただろうか。
ひとりで狭いベッドに入ると、涙がこぼれた。
やっと身も心も結ばれて、ずっと手をつないで生きていくのだと思っていた。
でも、『今度抱いてって言っておいて』という梶さんの言葉が頭から離れない。
ちょっとつまみ食いされただけなのに、舞い上がっていたんだ、私。
決して無理矢理抱こうとはしなかったのも、策略だったのだろうか。
もう、なにを信じたらいいのか、わからない。
それでも朝はやってくる。
結局ほとんど眠ることもできず、泣いたせいで腫れた目を必死に冷やしてメイクを施した。