秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

でも、伊吹さんと別れたら私……ここでこのまま働いていられる自信がない。
彼のことが好きになってしまった今、冷静な顔をして隣に座っていられない。

それでも今は秘書。
社長のところにコーヒーを運び、聡さんのところにも行くと、彼は一瞬顔をしかめた。


「広瀬さん、体調悪い?」

「いえ。そんなことはありません」

「でも顔が真っ青だよ。高畑さんもすごい顔してたし……なにかあった?」


たしかに、伊吹さんの目も真っ赤だった。


「私は昨日ちょっと眠れなくて……。高畑さんはわかりません」

「そっか。昨日広瀬さんが帰ってからすぐに高畑さんが帰ってきてね」

「そう、なんですか?」


それじゃあ、梶さんと過ごしたのは、ほんの少しの間だけなの?
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