秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

今日は急遽接待が入った。
昼に訪問した会社の社長と意気投合した社長が、突然言い出したのだ。

明日の二十四日も接待が入っていてハードスケジュールすぎるからと伊吹さんは止めたようだけど、社長の気持ちは変わらず、彼があっという間に店の手配まで済ませた。

私が内線をかけている間、彼は書類の山を片付けていた。
そして……。


「広瀬、ちょっと」

「……はい」


突然彼に会議室を指差され、呼び出されてしまった。

今までもこういうことはあった。
機密事項が少しでも漏れては困るとき、彼はよく私に会議室で話をした。

でも、今日は……ふたりになりたくない。
それでも『イヤ』と言えるわけもなく、私は彼についていった。


「あの、なにか?」
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