秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
「最初におめでとうが言いたかった。本当は家で言いたかったけどな」
彼は珍しく苦しげな顔を私に向ける。
「ごめんな、さい……」
うつむいてそう言うことしかできない。
すると彼は私の腕を引き、ベッドに座らせた。
「顔色が悪い」
伊吹さんだって……。
「こんなに一日が長く感じたのは、生まれて初めてだ」
彼は膝をつき、花束をギュッと握る私の視線まで下りてくる。
「梶とは昔付き合っていた。仕事で知り合い、そういう関係になった。といっても、付き合っていたのは三ヶ月だけ」
彼の視線を感じるのに、顔をあげられない。
「もちろん、真剣に付き合っていたつもりだ。だけど、価値観があまりに合わなくて、すぐに別れた」
「今、は?」
震える声でそう尋ねると、彼は私の手を握る。