秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

あなたの存在は、もう私の一部なの。


「悠里……」


彼の声が震えている。
こんなに自信なさげな彼を初めて見た。


「俺に一生愛させてくれ」


彼の言葉で完全に涙腺が崩壊した。

すると彼は私を優しく引き寄せ、肩で泣かせてくれる。
それでも強く抱きしめないのは、私を気遣ってのことだろう。


しばらく泣かせてくれた彼は、突然「今から、梶のところに行く」と言いだした。


「えっ? どうして?」

「梶の前で、悠里が一番大切な女だと宣言する」


伊吹さんがそんなことを言うのに驚きすぎて、一瞬思考が止まる。


「そんなこと、してくれなくても……」


それに、今からって……もう真夜中だ。


「梶にも、適当なことを言って悠里を傷つけたことを、謝らせる」
< 306 / 370 >

この作品をシェア

pagetop