秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「もー、何時だと……」


ひどく不機嫌な梶さんは、私を見つけてあんぐりと口を開ける。


「何時だろうが関係ない。悠里はずっと苦しんでたんだ」


伊吹さんがそう言うと、梶さんは実にバツの悪そうな顔をした。


「それと、俺は悠里にしか興味がない。今後抱くのは悠里だけ」


そんなこと、人前で宣言しなくても……と思ったけれど、彼は真剣そのものだった。

「そんなに怒らなくてもいいでしょ。悪かったわよ。でも、あなたが私を置いてさっさと帰るのが悪いのよ? 慰めてくれたっていいでしょ?」

「俺が一番大切なのは悠里だ」


伊吹さんも一歩も引かない。


「ちょっと……しーっ」


伊吹さんの声がどんどん大きくなるのに慌てた梶さんは「入って」と玄関に入れてくれた。
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