秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「そうですね。あの浴衣も着たいです」


どうやら浴衣が相当気に入ったらしい。


「それじゃ」


悠里の手を引き奥のドアを開けると、彼女は軽く固まっている。


「い、伊吹さん。お部屋についてるんですか?」

「そうだ。だから一緒に入れる」


彼女とは何度も肌を重ねたけれど、一緒に風呂に入ったことはない。
それは彼女が頑なに拒むからだ。


「一緒、じゃない方が……」

「なんでだ。イヤなのか?」

「イヤ、じゃないんですけど……」

「それじゃ、入るぞ」


歯切れの悪い彼女を押し切ると、目を真ん丸にして驚いている。
返事はイエスかノーかだって、教えただろ?

イヤじゃないなら、イエスだ。


「あっ、でも……」

「ほら、早くしろ」


反論する隙を与えず彼女のカットソーに手を伸ばすと、「自分で!」とあわてふためいている悠里がおかしい。
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