秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

彼女はにっこり笑うと、俺の横にやってきて座った。


「あ、あの……」

「どうした?」

「甘えても、いいですか?」


空耳か? 悠里がそんなことを言ったのは、初めてだ。
「もちろん」と言いつつ、恥ずかしながらも動揺していた。


「ちょっと、疲れちゃった」


悠里はそう言うと、俺の肩に頭を預けて目を閉じる。

その様子を見て、激しく後悔していた。
こんなに疲れている彼女を、邪な理由で風呂に誘ったことを。


「悠里、布団を敷いてやる」


夕食まで十分時間がある。
一旦彼女から離れて布団を出すと、彼女を寝かせた。


「伊吹さん」

「どうした?」

「一緒に、いて?」


少しはだけた首元にどうしても目が行ってしまう俺は、必死に平然とした顔を作り「あぁ」と答えた。
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